手技療法家の臨床技術の劇的向上宣言!手技療法・代替医療・セルフメディケーション研究会主催 悩める臨床家のための・・・細川手技療法塾(整体・徒手療法セミナー)

手技療法・代替医療・セルフメディケーション研究会
a society for the study of manual therapy, alternative medicine, self-medication

手技療法・代替医療・セルフメディケーション研究会について

当研究会は、自身の健康管理において、相互の関連性がとても大きいにもかかわらず議論されてこなかった「手技療法」と「代替医療」、そして「セルフメディケーション」について、それらを効率良く活用できるように研究、教育、啓蒙する目的で立ち上げました。

それぞれの分野は独自に発展し続けています。当研究会では、まずは、それぞれの成果を分析していきます。その上で、それぞれを有機的に関連付けていきます。これにより、より効率的な健康維持、疾病予防、未病(不定愁訴)の解消、およびその方法の普及を目指せるようになりま
す。

*当研究会は、2012年1月に任意団体として発足しました。将来的には、社団やHPO法人化の検討をしております。


セルフメディケーションとは

セルフメディケーションとは、世界保健機関(WHO)による定義において、「自分自身の健康に責任をもち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされています

セルフメディケーションは、だいたい2つの意味合いから捉えることができます。

  1. 自分自身の健康に自分自身が最終責任をもつという理念に沿って、医師の診療を受けなくても治療が可能な軽度の病気であることを判断したうえで一般用医薬品の使用などで自己治療することを意味します。
  2. 広い意味では、健康維持、疾病予防を目的として、食事、運動、休養などなどを考えながら自分自身の健康管理を行うことと意味します。対象となるものとして、まずは、生活習慣病で代表されるような高血圧症、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症などの予防が挙げられます。次に、日常的に生じるさまざまな不定愁訴(不快症状や痛み、シビレなど)において、医療機関での検査数値上の異常が見つからないケースなども含まれます。

日本においては自己責任という概念はなかなか根付かない文化があるともいえます。その原因として、医療法、医師法、薬事法などの関係法規が挙げられます。つまり、国民皆保険制度により、自分自身の健康上の問題や疾患・症状を医師や医療機関に依存することによって医療が保障されている点と言い換えることができます。

しかし、その反面、自分自信の健康・症状に強い関心をもつ国民が増えてきていることも事実で、書籍やその他の情報を活用したり、薬局や薬店の薬剤師、登録販売者などによるアドバイスを参考にして一般用医薬品を利用するセルフメディケーションが広がりをみせています。
健康維持、疾病予防を目的として、また、検査数値や画像上の異常がみられないが痛みや不定愁訴に悩まされているケースなどでは、広義での医療類似行為業(鍼灸、マッサージ、整体、カイロプラクティック・・・)の施術を受けたり、広義での運動療法(ジョギング、ヨガ、ストレッチ、ピラティス、その他ボディーワーク・・・)などを積極的に行うことも多くなってきました。

日本は世界に例のないほどのハイスピードで少子高齢化が進行しています。超高齢化・長寿社会への変化は、医療費のひたすら増大していくという問題を含んでいます。国民医療費は1999年度に30兆円を突破し、2004年度には32兆円を超えました。
厚生労働省の試算によると、このままでいくと2025年には65兆円にもなると推計され、あきらかに医療保険制度は破綻の危機と直面しています。これを回避するためには、現行の医療制度を抜本的に見直し、セルフメディケーションの考え方を広める必要があります。


統合医療、ホリスティック医療とは

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、「統合医療」 「ホリスティック医療」は、明らかにこれからの日本において重要視されていく概念です。

たとえば、現代医療における診療科目の細分化が進むなかでの相互の連携を目指します。これは本来最も大切だと分かっていながらも、事実上、不十分なまま放置されてきたといっていいでしょう。近年、やっとこの事を真剣に取り組む医療施設が少しずつですが増えてきている感じです。また、総合診療科という診療科目を設置する医療施設もでてきましたが、これらの傾向は、統合医療の進展にあたりかなり期待がもてます。
患者を全体的に見つつ個別の疾患に対する治療がスムーズに進むようになります。

そして、現代医療に加えて、補完的にさまざまな代替医療や各種療法を取り入れていくことにより、病気からの回復スピードや回復後の生活の質を高めます。代替医療とは、東洋医学をはじめとして世界のさまざまなところで発展してきた伝統医療や自然医療を意味します。

代替医療の例を挙げますと・・・各種エクササイズ、トレーニング、ヨガやチベット体操、アレクサンダーテクニック、ロルフィングなどのボディーワーク。漢方薬、薬膳、薬草、サプリメント、メディカルハープなどのアプローチ。鍼灸、マッサージ、カイロプラクティック、整体、療術、アロマテラピー、リフレクソロジーなどの徒手医学。 気功法、太極拳、ヒーリング、ホメオパシーなどの特殊療法。 カウンセリング、リラクセーション法、催眠療法、自己暗示法、思考場療法、行動療法などの精神心理学的アプローチ ・・・

などなど、多くの分野を上手く活用しながら健康回復を目指す方法ともいえます。これらを別の言い方で「ホリスティック医学的アプローチ」とも言います。人間を1つの個体として捉え、頸椎症や頸椎ヘルニアのような疾患も部分的なものではなく全体的なものとして捉えて回復を目指すこと意味します。

ただ、代替医療に関しては、統合医療の立場からはエビデンス(科学的に実証できる)ことを重要視してますので、そのためにはまだまだ時間がかかりますし、また実証できないことも想定されます。正直なところ、エビデンスの得られた代替医療はほとんど存在しません。しここでは現実的に、エビデンスまでは得られていなくても、それなりの理論・根拠と結果に信頼性の高いものを選んでいく必要があります。

いずれにしても、本当の意味で要領よく健康回復・維持を考えるならば、これからの医療は患者が選んでいくものだともいえます。