手技療法家の臨床技術の劇的向上宣言!手技療法・代替医療・セルフメディケーション研究会主催 悩める臨床家のための・・・細川手技療法塾(整体・徒手療法セミナー)

ダンス全般、フラメンコ舞踊の特殊エクササイズ

トレーナーの立場から研究・解明、フラメンコ舞踊で証明されたダンストレーニング革命!
社交ダンス~ジャズダンス~バレエ~民族舞踊まであらゆる舞踊に有効!
 


フラメンコ舞踊の「科学的トレーニング方法」について

雑誌『パセオフラメンコ』 
2004年5月号 特集「踊るカラダづくり、はじめよう!」 
2005年1月号 特集「ウォーミングアップがすべての基本」に執筆いたしました。

また、同雑誌2005年5月号より16回にわたり、毎月2ページずつ特殊エクササイズ・ストレッチ法について連載させていただきました。いままでにない画期的エクササイズ法を大放出しまして、読者からも大きな反響がありました。また、バレエダンス、社交ダンス等の専門家や練習生からも多くの問い合わせやエクササイズ指導のご依頼がありました。ありがとうございます。また、エクササイズによる身体変化について、いろいろ情報をいただき、ありがとうございました。

踊りの練習生とって、一番の関心事はなんといっても「早く上達した~い!!」につきるでしょう。「芸術を極める」ということに近道がないのは当たり前ですが、「テクニックを修得する」ことに関してはそれが存在するのです。つまり、アーティスト(舞踊家=先生)による教室でのレッスンに加えて、身体能力を高めるための特殊なトレーニングを個人レベルに合わせて行えばいいのです。

ちなみに、私は踊り手ではなく、カイロプラクター・スポーツトレーナーです。それとギタリストでもあり、主にフラメンコ伴奏やベリーダンス伴奏を数多くこなしてきました。この立場で客観的に15年あまりの分析によりいろいろと分かってきたことがありまして、今回のパセオ誌への執筆となりました。私の提唱する身体能力向上のためのスポーツ医学的なトレーニング法、そして、栄養の摂りかた、メンタルケアなど、練習生には永久保存版ともいえます。

特に、フラメンコにおいて、これほどまでフラメンコを普及し発展させてきた諸先生方には尊敬するばかりです。また、その後継者となる先生方の技術革新・方法論も、ずばり素晴らしいと感じます。フラメンコは生き方そのものですから・・・

私はその方法論を否定するつもりは全くありません。ただ、あえて、それを最新スポーツ科学的(運動生理学・カイロプラクティック・医学的)に再検討し、こうしたらもっと能率的になる可能性が高いと思われる理論・方法論を発表していただきましたし、これからも研究を重ねて発表していく予定です。

スポーツ選手、舞踊家、格闘技家をはじめ、その効果的なトレーニング法はドンドン進化しています。これからも時間を見つけて、このホームページや雑誌、学会論文、できれば書籍等にしていきたいと考えています。ご期待ください。
なにか、依頼・ご希望などありましたら連絡ください。


特殊トレーニング指導のご案内

細川整体カイロプラクティック院 『細川スポーツ医学研究所』 
特殊トレーニング指導のご案内 代表 細川晶生

フラメンコ舞踊家・練習生やその他のダンスを追求しているかたを主な対象として、個人の身体特性を徹底的に分析し、必要となる「特殊トレーニング法」を指導いたします。

特に筋肉のバランス・瞬発力・持久力・機敏性、および、骨格系バランス異常(いわゆる骨の歪み)を自己エクササイズによって調整する方法です。この際、なにか慢性的な痛みや症状、不得意な舞踊技術、また美容的な要望などありましたら、これもエクササイズにて解決しましょう。メンタル面の調整もヒントを紹介するレベルから実際に心理療法を行うことまで可能です。

自己トレーニングで本物の身体能力を獲得することが目的ですが、施術に関する質問や依頼も受付けていますのでなんでも質問してください。
 

場所

細川カイロプラクティク整体院 細川スポーツ医学研究所  
およびスタジオソニケテ(東京都日野市多摩平2-12-2 豊田駅徒歩5分)
あるいは、依頼者の指定された場所(動ける空間が必要です)

指導時間

1回目は一般的に2時間ぐらいです

料金

初回 10000円  
2回目以降は5000円

指導方針について

基本的に一回の指導で必要なエクササイズをすべて指導いたしますが、必要に応じて数回行い効果を確認することもあります。コンディショニン
グ・施術などは適宜必要に応じて行います。。

その他

メールでのご相談も受け付けています。この場合、できるだけ具体的に舞踊における悩み、身体症状などを書いてください。時間の取れる限り、お答えしていきます。
*添付ファイルはウイルス対策のため開きませんのでご了承ください。


フラメンコ舞踊における科学的トレーニング法とは(例として)

今回は、フラメンコ舞踊の練習生の方々を対象に、最新の筋骨格系理論を取り入れ、「故障しない身体能力」を早急に(3~6ヶ月ぐらいで)獲得する訓練法を紹介します。
現在、活躍されている舞踊家は、まさにその能力を何らかの方法で獲得しているわけです。そういった身体能力の劣る練習生は、技術を根性や気合だけで獲得しようとしても、身体に重い故障や障害を発生させてしまったり、結果的に挫折や習得の遅れなど納得のいかない状況に陥る危険性があります。日常の練習に加えて、身体能力を高める科学的トレーニングが必要であると強調したいと思います。


肩甲骨と肩関節、腕について

それでは、まず、上半身の身体能力を高めるために必要な知識を2点紹介します。
第一に、胸郭という胸椎と肋骨などで構成される部位の機能についてです。ここは下半身を安定させた状態での回旋(捻り)運動の中心になります。腰においては、構造上ほとんど出来ない動きです。また、前後方向に関しては、運動というよりも姿勢を維持する役割が中心になります。一般的に、猫背とか平背、左右の肩の高さのアンバランスなど外見的に悪いイメージの姿勢は胸郭の身体能力が決定づけています。その他、胸郭は呼吸器としての機能を持ち、胸郭の内側にある肺を、肋骨の動きによって動かします。浅い呼吸が習慣になると、肋骨の動きが悪くなり、胸郭の機能も貧弱になってしまいます。舞踊家においては表現力が著しく低下します。 
第二に、肩甲骨~腕~指先にかけての機能についてです。ここは神経や筋肉が非常に強い関連性をもつ部分です。これらが協調し合えば、様々な身体表現が可能になります。基本的に普段の舞踊訓練、つまり身体感覚を磨きながら修得すべきものですが、どうしても各部位の身体能力には個人差があり負担が生じがちです。いわゆる一般的なスポーツ選手の障害予防では、肩関節および周囲を取り囲む内側と外側の筋肉バランスを重要視したうえで腕から指先までの対策を考えます。しかし、身体表現が要求される舞踊においては、何よりもまず、肩甲骨の動きを自由自在に動かせるようになることが重要となります。
今回は以上2点について同時に鍛える方法を紹介します。普段の生活や舞踊練習ではほとんど行われない動きを、あえて訓練することにより、上半身の柔軟性と筋力、表現力、姿勢維持能力を高めるばかりか、脳から神経を伝わる指令に対する筋肉の反応能力も向上させます。


腰椎(背骨)と骨盤、脚と足について

では、フラメンコ舞踊家にとって最大の関心事である下半身の強化に必要な知識を紹介します。読者の中には、すでに、この部位に障害や症状を抱えてしまった方も多いのではないでしょうか。また、どうしても特定の技術が身に付かないと悩んでいる方も多いことでしょう。これらを解決するために、3つの視点から身体を認識していきましょう。
第一に、どなたにも共通して必要となる「腹圧の強化」についてです。図(?)を見てください。脚の付け根には骨盤、さらに上には腰椎(腰の部分の背骨)が連結しています。腰椎は、5つの骨が関節や軟骨で結び付いたものでして、この部分の自然な前彎(ぜんわん)が、身体に加わるあらゆる外力(破壊力)を緩和する役割を担っています。障害予防には、何よりも、この腰椎を安定させる能力を獲得することが重要です。腰椎の前方や後方には腹筋群と背筋群があり、一般的にこれらを鍛えることが有効であると考えられてきました。しかし、私自身、さまざまなスポーツ選手や舞踊家のコンディショニングをしてきましたが、腹筋や背筋を徹底して鍛えているのにも関わらず、腰や脚・足に障害や症状を抱えている方が多いことも事実です。なぜでしょうか。これを解決するのが、腹圧に関する知識です。簡単に説明しますと、お腹を含めた腰の部分は筋肉で覆われた1つの袋のようになっています。これを専門的には腹腔と呼び、上は横隔膜という呼吸のための筋肉、下は骨盤底筋群、横は腹横筋と腹斜筋、前後はいわゆる腹筋群と背筋群で囲まれている部分です。それぞれ腹腔のインナーマッスルと呼ばれたりもします。実は、これらの筋肉が協調して腹圧を高めた状態を維持することにより、腰椎を安定させているのです。特に、骨盤底筋群と腹横筋の強化を必要とする舞踊家が圧倒的に多いといえます。今回はこれらの筋肉と同時に脚力も鍛えられる、お買い得なエクササイズを紹介します。

第二に、身体的能力や特性の個人差について。例としては、股関節などの先天的構造異常、骨盤や腰椎の機能的な歪みや彎曲異常、筋肉の柔軟性や筋力差、O脚やX脚、脚にかかる重心線の左右差、足首の傾き異常(内反足、外反足)、開帳足やそれに伴う外反母趾・ハンマー趾、古傷の後遺症など‥‥‥多くを挙げることができます。すべての個人が異なった特性を持っているわけでして、これを改めて認識し、改善できるものはすべきでしょう。今回は、誌面の関係上、最も重要と思われる、重心移動や回転運動に影響を与える骨盤、股関節領域を調整するエクササイズを紹介します。
 
第三に、フラメンコ舞踊の最大の特徴であるサパテアード(足打ち)に伴う故障や障害の予防策について。まず、前提として、足の形状に合ったシューズを使うことが要求されますが、これまで述べてきた2点に対してある程度のエクササイズがなされた状態で普段の技術練習をしていけば、あまり深刻な問題は発生しないでしょう。しかし、残念なことにサパテアードにおいてプランタという打ち方がありますが、実はこれが解剖生理学的には無理のかかる動きでして、しかるべき筋肉を鍛えていないと外反母趾や膝痛・腰痛などの原因になってしまいます。図(?)を見てください。足には横方向にアーチがありまして、主に重心バランスを調整する役割を担っています。しかし、主に前脛骨筋や長腓骨筋の筋力が弱い人においては、プランタを打ち続けるとアーチが消失する可能性があります。これを開帳足と呼びますが、重心バランスの乱れが生じ、先ほど述べた不定愁訴に悩まされる危険性があります。ですから、フラメンコ舞踊家は前脛骨筋と長腓骨筋の強化が絶対的に必要ですので、エクササイズを紹介します。

最後に、近年、スポーツ医学は関連分野も含めて、急速に発展しています。これらの理論を舞踊分野に応用しない手はありません。今までの根性論的な訓練形式だけに頼るのは、そろそろ辞めにして、自身の身体特性を認識したうえで科学的にトレーニングすることをお勧めします。