Q & A
Q施術は痛かったりしますか? 他の治療院と何が違うのですか?
A当院では、できるかぎり痛くない施術を心がけております。また、乱暴なイメージの矯正はなるべく使わないように心がけております。たしかに、心地よい刺激は、副交感神経を優位にして深いリラクセーションを得ることができるという点では有効といえます。
しかし、気持ちいいことだけが最善かと言われたら、それは明らかに違うというのが当院における考えです。
たとえば、古傷で癒着した軟部繊維などは、正直なところイメージ的に「剥がす」しか方法がありません。昨今は、「肩甲骨はがし」「筋膜リリース」などというキーワードがはやっております。この点は、20年以上前より研究し続けている分野ですので安心して施術を受けられます。
当院ではクライアントに対して科学的な施術理論の範囲において「最善のアプローチをおこなうこと」だけを最重要課題として考えております。その際、痛みをともなうこともあることをご了承ください。もちろん、十分に説明しご理解を得られたときのみみ行いますのでご安心ください。
Q整体とカイロプラクティックは、どう違うのですか?
A整体は、文字通り「体のバランスを整える」伝統的な代替療法です。古武術などから発展してきたとも言われております。よって、さまざまな流派が存在します。ただ、本来の目的では共通することも多くあります。大まかには「自然治癒力・免疫力・生命力を高める手助けをする」ことといえます。結果として、身体の痛み・シビレをはじめとしたさまざまな不定愁訴を和らげることが大いに期待できるわけです。
カイロプラクティックはアメリカ発祥の整体・手技療法です。科学的実証(エビデンスの構築)をひたすら追及し続けることにより、グローバルに認められた自然医学ということもできます。実証データがしっかりと集約されていることにより、現在では WHO(国際連合の世界保健機構)においても高い評価で認められ、未来へ向けて、健康増進・疾病予防・不定愁訴の改善における大きな期待を持たれております。
Q整体とマッサージ、指圧、リラクゼーションなどの違いってなんですか
A整体は文字通り「体を整える」伝統的な民間療法です。日本でも流派がたくさん分かれており一言で言い表すことが困難といえます。マッサージはヨーロッパで体系づけられた代替医療です。指圧は日本において浪越徳次郎先生が創始し、世の中に認められた代替医療です。
リラクゼーションは、日本で作られた業界用語といえます。「気持ちよさ」を提供するサービス業を意味します。最近では、総務省により正しく職業分類されました。英語表記では、ただしくはリラクセーションとなります。利用者にとって気軽な形態であるため、現在では、全国の駅前、百貨店、ショッピングモールなどにサロンが増えてよく利用されています。施術レベルは、店舗により大きく異なりますのでご注意ください。
なお、何かしらの刺激を身体に与えることによって心身の健康上における症状の改善を促すアプローチを、グローバルな観点からは、「手技療法・徒手療法」と呼ばれるようになってきました。本格的な学会・研究会なども頻繁におこなわれております。少なくとも、そういった学会に参加している施術家を選んでいただくことが最善と思われます。
*当院で使っている基本的な技術は「手技療法・徒手療法」になります。日本においては「カイロプラクティック・整体・療術」「その他の医業類似行為業」というカテゴリーになります。
Qこちらでの「いいところ取り」とは、どういうことですか?
Aはい。当院の最大の特徴として「いいところ取り」の精神を心掛けている点が挙げられます。一言でいいますと、症状を抱えるかたが、主体的に、現代医学のさまざまな手法、数多くの伝統・代替医療、さらには食事療法・心理療法にいたるまで、本当の意味で効果が期待できることを上手に組み合わせることにより、もっとも効率良く健康を改善される方法を選んでいっていただくということです。
これからは、医療にゆだねる時代から医療を活用する時代へとシフトしていくことでしょう。当院では、こういった変化を敏感に察知しながら、慎重、かつ大胆に提案していきたいと考えております。
当院では、慢性的な辛い痛みやさまざまな不定愁訴を抱えるかたや、他のさまざまな医療機関では改善されずにお困りのかたなどが多数来院されております。そして、幸いにも、「いいところ取り」の方法論を活用して多くのかたがたの症状改善のお手伝いをすることができております。この経験と実績をもとに、より良いデータと意見を伝えていけたらと考えております。極めて地道な考え方ですが、とても大切なことと感じるしだいです。
Q統合医療的アプローチってどういうことをするのですか?
A残念ながら、統合医療という概念はまだまだ認知されていないかもしれません。しかし、あきらかに次世代においてはよく知られた重要な概念になるはずです。実際に、日本の医療財政は破綻寸前ということがよく指摘されています。それを解決する手段として統合医療は大いに期待されています。
統合医療とは、最新の現代医学を基本にしてさまざまな代替医療を活用することにより最善の症状改善効果と予防効果を追求する分野といえるます。詳しくは、大まかに2点ありまして、細分化された医療機関の各診療科間の連携を綿密にすることと、伝統的に存在する代替医療を補完的に活用してより効率的な回復を目指すことを意味します。
後者の代替医療の例として代表的なのは、漢方医学、鍼灸、マッサージ、カイロプラクティック、整体、アロマテラピー、ホメオパシー、アーユルベーダ、チベット医学などが挙げられます。また、代替医療からは外れますが、ヨガやストレッチ、ピラティス、ロルフィングなどは一般的にボディーワークと呼ばれ、統合医療の一部に含まれることもあります。さらに、栄養学、薬膳、心理療法などを加えることもあります。
いずれにしましても、「医療に依存する社会」から「医療を活用する社会」に移行することが、今後とても重要なテーマになってくるでしょう。
正直なところ、医師も人間ですから、必ずしも正しいことを診断できるとはいえないでしょう。代替医療の先生がたも、言いたいことをただ言い放っているケースが多い現状といえるかもしれません。問題なのは、さまざまな症状で悩まされているかたが多いにもかかわらず、診断名のみでしか治療手段を決められず、触らず祟らず的に最善策を考えることをしない現代医療の現状です。また、何の科学的な根拠もないままで自分の意見を断言・アドバイスして押し付ける代替医療家が多いこと・・・・。
このような現実を考えますと、結局のところ、辛い症状で悩まされているかたがたが、どの医療を撰び活用するかが重要なことになってきます。
当院では、こういった点でお悩みのかたを最善の方法で解決に導くべく、あらゆる知恵をしぼって日々精進しております。
あえて、本音をいいますと、「あきらめるべきこと」があることも多いといえます。 しかし、「あきらめては、本当にもったいないこと」も多いことも事実だと痛感せざるを得ないのが現状です。 これを機会に、統合医療の考え方を取り入れていただけたらと考えております。
Q心理療法についてですが、具体的にはどんなことをやられるのでしょうか?
A当院では、ご要望や必要に応じて心理療法を取り入れることがあります。一般的な心理療法に加えて、コーチング、認知行動療法的なアプローチ法、ヒプノセラピー、思考場療法的なアプローチなどを、しっかりと説明しながら行うことがございます。もちろん、普通の整体を希望されるかたには一切触れません。
心理療法に関しては、必要に応じて、スタジオ「ソニケテ」などの個室空間も活用しております。
ただし、正直なところ、この分野の研究に関してある種の矛盾を感じることもあります。それは、現行の心理療法は「精神心理反応に特化している」反面、「身体反応に関しての研究はまだまだ未熟」と言わざるを得ない点です。この点については、適宜、学会で発表していく所存です。
当院ではこの点を反省・再考したうえで、「いかに心理学的アプローチで身体反応を引き出すか」をテーマに長年追求してきております。このことは、文章で表現するよりも、実際にお会いしたほうが実感できるかと思います。